ハノイと東京で過ごした2021年を振り返る
Yuji Matsumoto / January 03 2022
2021 年やっていたこと
ベトナムからの帰国
2021 年 6 月に、約 3 年住んだベトナム・ハノイを離れ日本に帰国した。帰国当時は日本もベトナムも変異株への警戒感が強まっており、準備も手続きも大変な中、帰国をサポートしてくれた皆様には改めてお礼を言いたい。ソフトロックダウンにより自由な外出が制限されており、お世話になった方々に直接お別れの挨拶ができなかったことが今も心残りだが、自由な往来ができる世界が再び訪れ、日本でもベトナムでも好きな場所で茶をしばけるようになると信じたい。
東京への引っ越し
帰国後しばらくは神奈川の実家で過ごしてから、オフィス近くの下町に部屋を借りた。ハノイの家具家電付き 1DK でおばちゃんが週 2 で掃除してくれて家賃 ■■ ドン、という相場に慣れていたので、「東京は単身者向けの間取りで月々 ■■ 円もするのか」と驚いたのを覚えている。通勤のしやすさで住む街を選んだものの、自分が参加しているプロジェクトはすべてリモートで進行していたので、ほぼ在宅勤務だった。コロナの感染者数が少し落ち着いていた秋冬になってからは、気分転換に週 1 程度出勤していた。
余談だが、自分以外のベトナムからの帰国者と話していて、あるあるとして上がるのが ↓ である。
- 美味しいと感じる閾値が下がった。何を食べても美味しい
- 買い物をする時に値段を気にしなくなった
- (東京は)電車と徒歩でどこにでも行けて便利
帰国したばかりの頃は、コンビニで何も考えずに商品をカゴに突っ込んでいった結果、会計額が 1 万円を超えてしまうことがあった。
フロントエンド・バックエンドの開発
6 月はじめから 12 月末まで、某 BtoBtoC 的なサービスの B が見る部分のアプリケーションについて、Web フロントエンド・バックエンドをまるっと見るロールで参加していた。非リード・フロントエンド以外も見る動きをしていたので、ベトナム時代の自分とは役割の異なる稼働をしていたことになる。サービスの規模も、今まで自分が開発に関わったものの中では最も大きく、しがらみも生まれやすいのか、自分がプロジェクトに参加した時点では、PO・スクラムマスター・エンジニアが対立するような状態で、メテオフォールな現場だった。泥臭く細かいアクションが多かったため、具体的にどのような打ち手が行われてきたかは割愛するが、スプリントごとに徐々にお互い何をしてもらえると嬉しいのかが擦り合わされていき、自分が参加した最後のスプリントレビューの段階では、冗談も飛び交うような和気あいあいとした雰囲気で、ベロシティも出ているような状態まで改善していた。無論各視点での問題がすべて解決されたわけではないと思うが、サービスもチームも良い方向に向かってもらえれば嬉しい。
開発にあたって、主に触っていた技術は ↓ である。monorepo だったので、ある機能について、フロントエンドもバックエンドも実装しきって 1 つの PR にしていた。
- TypeScript
- React.js
- Next.js
- Node.js(Express)
- TypeORM
- MySQL
OSS・サイドプロジェクト・勉強
今年は正直仕事以外でのプログラミングはあまり頑張れなかったと思う。仕事で新しい技術領域を触っていたので、そういう意味ではかなり勉強できたのだが、そうではないただの興味で何かを作ってみる・RFC を読んでみる・といった時間の使い方はできなかったし、技術ブログを書いたり、LT 会をやったりといった、誰かと学びをシェアする活動もあまりできなかった。2022 年からはもう少し自分で時間の使い方を決められそうなので、誰かを巻き込みながらワイワイやりたい。 とはいいつつも、単に日本に帰ってきて、摂取できる娯楽が増え、そちらに時間を使ってしまっているだけな気もする...
よく聞いていた曲
Spotify の top songs を見る限りこんな感じだった。
- Isla Vista Worship - Captured
- 宇多田ヒカル - PINK BLOOD
- 東京事変 - 一服
- Gene Shinozaki - Metamorphosis
- ペンギンラッシュ - ユイメク
- in the blue shirt - Breakthrough (for me)
- MIYACHI - GOOD NIGHT ROPPONGI (Feat. P-Lo)
2021 年考えていたこと
学びなおしをするべき?
前述のプロジェクトの開発チームには、ex-FAANG な方が多く参加されていた。コードレビューなどで、自分にはない引き出しから実装の改善が行われる場面も多々あり、いち技術者としては刺激的な経験をした。喰らいつけた方だろうとは思う一方で、自分が今後「エンジニア」として導き出せる解を大きくしていくためには、コンピューターサイエンスの知識があまりにも足りないんじゃないのか?ということを痛感させられた。恐らく、このままエンジニアないし技術に関連したロールで働き続ければ、そこそこの収入を得られる感覚があるが、それでいいのだろうかとモヤモヤがある。まず、どんな択が取れるのかを検討して、今後起こりそうなライフイベントと相談しつつ、今後の動き方を決めたい。
(自分より強い人と一緒に働いていると、自分まで強くなったような気がしてくるが、そうではないので勉強を怠らないようにしたい)
ラベリング
何かが上手く行かない原因を自分と相手の「違い」に求め、相手のすべてを批判するような主張に遭遇することがあったが、原因の分析を諦め、「違い」を批判の材料にするのは乱暴じゃないか、と思う。自分の仕事の都合上度々耳にするのは、「プロジェクトが上手く行かないのは日本側/ベトナム側のせいだ」のような主張である。よくよく話を聞いてみると、そもそもコミュニケーションが不足していたり、生産性の上がらない進行を取っていたり、ということもあるので、批判は属性や個人に対してではなく、事象に向かうように気をつけたい。
2022 年やりたいこと
- 情報発信
- 技術ブログ書く
- SNS でのつぶやきを増やす
- 学び直しの方針決める
- 健康
- 運動
- 早寝早起き
- (チームに夜型の人間が多くても、稼働時間を合わせない)
- 週 ■ 回 Uber Eats を頼むのをやめる
- 旅行・ワーケーション
- 京都
- 北海道
- 九州
- (ベトナム出張気軽に行ける情勢になってほしい)
- (ヨーロッパ行ってみたい)
今年もよろしくお願いします。